【感想】或るファの音眼をようやくクリアしました
童貞メンタル男子が腹に一物ありげな女子に振り回されるゲームクリアしました。
EP3の終盤からは「カイリ頑張っとるな」と後方腕組み保護者面CATでしたね。
メイン2人の精神年齢が大学生後半だった前作「omegaの視界」と違い、今作のメイン2人は異能無しの現役中学生。童貞メンタル男子が腹に一物ありなげ女子に振り回されるゲームなのは変わらずとも、煮え切らなさが強かった前作と違って「あー、中学生だもんね。思春期だもんねー。あるあるー」って悶えてました。
今作は舞台が幕間劇なこともあって、各勢力の思惑が絡み合う複雑な局面は少な目。ひたすら童貞メンタル中学男子が片思い女子にメッセージ送るのに悩んだり、一緒に登下校することになったのを一喜一憂する平和な世界でしたね。
まあその平和も某シスコン兄貴と彼の意向に従うルーラー達に巻き込まれて終わるわけですが。
(親友の形見を着て保険医やる道具さん。この人もルーラーになれる程度には精神キマってる人だな)
ヒロインの華は突然不登校になり、メッセージを送っても返信はなく、不登校中でも一度だけ会ったはずなのに誰も覚えていないと言われるカイリくん。
好きなのは華なのに会うことはできず、周りからは「華より別の子にした方がいいよ」、道具先生からは「プレイヤーになるにはハナがない」と太鼓判を押される始末。
(上役の意向と自分の思惑もあるけど、1個人としても勧めてそうな感じは好き)
会えない華を除けば、登場人物全員から蚊帳の外に置かれるカイリ。だからこそ下馬評を覆してくれそうな
このシーンとか
このシーンとか「ーー×××××は因八カイリの名の下に」で「カイリ頑張っとるな」と後方腕組み保護者面CATになったわけですが。
観客席の住人が登場人物欄の末席に連なろうとする展開はやはり良いですね。それが当人にとっての安易な幸せには繋がりそうにないですけど、本人と華はそれを歓迎しているわけで。
そして最終章のEP4ではOPでのみ語られていた「銀の演者殺し」がついに登場。
「お前かー!」ってなったのと「ここまで来たらお前しかいないよな」という納得。
最終章ではここまでの因縁が全て華に収束して、そこに割り込む未熟なカイリとそれを阻む全勢力と場を読みやすい展開。だからこそ結末は脚本通りでしたが、カイリは返してもらう物と返さなければならない物と伝えなければならない想いを得て今幕は終了。
登場人物達にとってはハッピーエンドでもカイリにとってはそうでなく、幕は下ろされず舞台が未だ続いている以上、華の声をもう一度聞くために必ず舞台に上がってみせると動き始めたところで今作はゲームクリア。
序盤から「カイリ頑張ってくれないかなー。上手くいってくれないかなー」と応援していましたが、終わってみれば想像以上に主人公力が飛び跳ねた幕間劇。
次回作の「十四番目のΞ(グザイ)」でも参戦は内定してますし、『No14』では十全を果たしてほしいですね。
次回作は次の夏コミで第二話が出そう…? 第二話が出たタイミングで購入するとして、それまでは主題歌を聞いて飢えを満たしておきましょう。
サムネのシロの顔が凶悪ですが、PVは前作「omegaの視界」のPVリライトといった感じでとても好き。
幕間劇だった今作と違い、本番として様々な勢力の思惑が入り乱れる次回作が話になるのか予想付きませんけど、楽しみですね。